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文本歌词
お島千太郎 - 島津亜矢 (しまづ あや)
詞:石本美由起
曲:古賀政男
花はさいても他国の春は
どこか淋しい山や川
旅の役者と流れる雲は
風の吹きよで泣けもする
お島さん
もう若旦那若旦那と
呼ぶのはよしてくんな
今の俺らは
檜屋の若旦那でも
千太郎でもありゃし
追手の目をくらます
十蔵一座の旅役者
見よう見真似の俄か役者が
化けの皮を
はがされずに
ここまで
逃げおうせたのは
お島さん
みんな
お前さんのおかげだよ
渡り鳥さえ一緒に飛べる
連れがなければ辛かろに
口でけなしてこころでほめて
お島千太郎旅すがた
お島お前の真心は
誰よりも俺らが
一番身にしみている
口には出して云わねえが
心の中じゃ何時だって
手を合わせて礼を
云っているんだ
こんなに苦しい思いをしながら
どうして
俺らにつくしてくれるのかと
不思議に思う時もある
だが故郷へ帰って
檜屋の看板をあげたら
その時はお島
旅芸人の足を洗って
俺らの世話女房に
人の心と草鞋の紐は
解くも結ぶも胸次第
苦労分けあう旅空夜空
月も見とれる夫婦笠