文本歌词

おぼえてる？ あの日見た世界
優しい色彩 薫る春風も
幻想の景色は 流され 零れ落ちてく
すべて捨てて ここに立っている
無言ながら 時は進む
取り戻せない心の片隅へ
未来を違え 夢を違え
砂の上の国を 一人彷徨うばかり
欲しいものならありすぎるのに
なにひとつ触れられない 現実(おり)の中
無垢で穢れのない宝物 もあった
それはもう 闇の中
「変わらない ずっと変わらない」
無邪気な笑顔と共に散った
約束のうた 今更口ずさんでも…
廃墟の街 届かぬ追惜
色褪せてく 季節の花
凍土に抱かれ 芽生えぬまま枯れた
「探さないよ」というふりをしてる
背中に赤い胡蝶が 悲しく舞うだけ
生き急ぐ時代は愛を殺し
純粋な存在を嘲笑う
殻が割れ はみ出した幻想を
もう一度 思い出す
おぼえてる？ 夢に見た景色
決して消えない光があること
御伽話の幕切れのように 私
これが真実(いま)だと やっと言い切れる
忘れない きっと忘れない
許されぬ未来(あす)さえ守り抜く
深く愛した記憶も 涙の街も
過ちさえも 包み込むように
夜が明けるまで…